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 ワンダーランド 2023
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冬のワンダーランド(winter wonderland)

なんて素敵な動画なんだろう。フィン・カルステンズ(finn-karstens)さんによって制作されたもので、冬の北欧の撮影がすばらしいだけでなく、音楽がまたさらに素晴らしいので、当Webサイトの「音楽と共に」に紹介させてもらった。いったい何回観たのか数えられないほど繰り返し感動を覚えた。北欧の町の風景の美しさをドロン撮影し、可愛らしいモデルも起用しながら自然の美しさを表現した動画は、実に格調が高い。音楽の歌詞がどういうものなのかは判らないが、美しい風景に沿ったそれなりの情緒ある歌詞に違いない。曲の流れは映像の流れと一体化しており、すばらしい歌唱の旋律だ。歌詞が判らなくても付いて行けるメロディーである。私の大好きな音楽世界だ。


ここに、もう一つ好きな音楽も付け足しておきたい。

雨のない日(A Day Without Rain)
エンヤのアルバム「A Day Without Rain」(2000年)の1曲目である。 エンヤらしさの情緒あふれる曲だ。私が32年前にオーディオ・スピーカー「SEQUEL Ⅱ」(マーティン・ローガン製)を買うきっかけとなったエンヤのアルバム「ウォーターマーク」(1988年)の2曲目「カースム・パーフィシオ」を聴いてからというもの、エンヤの世界が好きになったわけだが、それからというもの、私の人生も大きく変わっていったような気がする。音楽鑑賞や旅先での風景との出会いは、人間の感覚さえも変えてしまう力があるようだ。20代半ばで自分のオーディオ機器を買い揃え、30代後半になってマーティン・ローガンとの出会いは、自分の耳に視野をさらに広げた。音楽嗜好もさらに幅広く深くなっていったような気がする。ジャンルを問わず、固定観念は捨てるようにもなっていった。新たな出会いが自分の心を豊かにしてくれるし、その方向性は小説家を目指す側面にも確かな手応えで影響を与えてくれた。薫陶(くんとう)は自身が持てる感性をより豊饒にしてくれるのだ。生まれつきの才能などというものは無く、感性は、より豊かな体験と知識で磨かれて形成されることがよくわかったのだ。知性の構築にも理系の精緻さが必要なようである。ファンタジーは非科学的に見えても、それらの構成要素は創作上、実に科学的でもあるのだ。今の私にはファンタジーこそがエネルギーなのかもしれない。



(2022/12/23)

文・ 古川卓也
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 (個人名・古川卓也で登録しています)






制作・著作 フルカワエレクトロン

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